なぜ、ミネラル・ビタミンが不足すると、冷え性・冷え症になるのか?
本来、私達人間の体温の平均は36.5℃くらいであり、体温が1℃下がると、免疫力が低下するなど健康に悪影響があるといわれています。
また、体温が低いと、基礎代謝が低下し、新陳代謝が悪いため、太りやすくなるとも考えられます。冷え性の原因の一つにビタミン・ミネラル不足があるといわれています。
なぜ、ミネラル・ビタミンが不足すると、冷え性になってしまうのでしょうか?
その前に、まず体温が保たれる仕組みについて簡単にご説明します。私たちは、食べ物に含まれる糖質からエネルギーや熱を作り、体温を保っています。
食べ物に含まれる糖質は、体内で消化され、ブドウ糖として吸収されます。
ブドウ糖は、人間に備わる酵素の働きでATP(≒エネルギーや熱)に変化します。
こうした体の仕組みによって、私たちの体温は保たれているわけです。
では、なぜ、ミネラル・ビタミンが不足すると、冷え性になってしまうのでしょうか?
それは、ブドウ糖をATP(≒エネルギーや熱)に変化させるには、亜鉛・セレン・鉄・マグネシウムといったミネラルやビタミンB1・B2などのビタミンが必要だからです。
ミネラル・ビタミンが不足してしまうと、食べ物からエネルギーや熱を作ることができず、体温が上がらなくなり、冷え性になってしまうのです。
最近の食事の傾向として、加工精製食品に頼った食事をしているため、タンパク質・脂肪・糖分を過剰に摂取している反面、ミネラル・ビタミンは不足傾向にあります。
また、食べない系ダイエットといった無理なダイエットをする方の場合、更にミネラル・ビタミンは不足してしまいます。
こうした食生活の乱れや無理なダイエットによるミネラル・ビタミンの不足が、冷え性を引き起こす重要な原因になっているのです。